この記事では、アジアを代表する格安航空会社(LCC)、エアアジアについて詳しくご紹介します。エアアジアの概要や特徴と、いち利用者としての経験に基づいたアドバイスもお伝えしたいと思います。
エアアジア(AirAsia)について
アジアのLCCといえば「エアアジア」が真っ先に思い浮かぶほど、有名な航空会社はエアアジアです。この項目ではエアアジアの概要についてご紹介していきます。
エアアジア(AirAsia)の概要

エアアジア(AirAsia)は、マレーシアで設立された格安航空会社で、設立以来急速に成長を遂げ、現在ではアジア最大のLCCと呼ばれるまでになっています。
エアアジアの概要
- 正式名称:AirAsia(エアアジア)
- 設立:1993年
- 親会社:Capital A Berhad
- 最高経営責任者(CEO):Tony Fernandes(トニー・フェルナンデス)
- 本拠地:マレーシア・クアラルンプール国際空港(KLIA2)
- マイレージサービス:BIG
- 就航都市:180都市以上(2025年12月現在)
- 主要拠点:タイ(タイ・エアアジア):バンコク・ドンムアン空港(DMK)・インドネシア(インドネシア・エアアジア):ジャカルタ・スカルノハッタ国際空港(CGK)・フィリピン(フィリピン・エアアジア):マニラ・ニノイ・アキノ国際空港(MNL)
- 保有機材:108機(エアバス A320-200:180席(短距離~中距離路線専用)・エアバス A320neo:186席(短距離~中距離路線専用)・エアバス A321neo:236席(中距離~長距離路線専用)・エアバス A321-200/P2F:貨物専用)2025年12月現在
- 2レターコード:エアアジア:AK・タイ・エアアジア:FD・インドネシア・エアアジア:QZ・フィリピン・エアアジア:Z2
- スローガン:「Now Everyone Can Fly(今、誰もが空を飛べる)」
エアアジアグループは複数の子会社を持ち、それぞれが異なる地域や路線をカバーしています。
エアアジアの子会社名と航空会社コード
- エアアジア(AK):マレーシアが拠点.。主に国内線と近距離国際線を運航
- エアアジアX(D7):マレーシアが拠点。長距離国際線を運航
- タイ・エアアジア(FD):タイが拠点
- タイ・エアアジアX(XJ):タイが拠点。長距離国際線を運航
- インドネシア・エアアジア(QZ):インドネシアが拠点
- フィリピン・エアアジア(Z2):フィリピンが拠点
エアアジアが加入するアライアンスは?
エアアジアはアライアンス(航空連合)には加入していません。エアアジアは LCC(ローコストキャリア)であり、アライアンスに加入するとコストが増えるため、低コストかつ独自の運営を重視しています。
日本におけるエアアジア「エアアジア・ジャパン」とは?

エアアジアは2011年8月に全日本空輸(ANA)と提携し、2012年8月にエアアジア・ジャパンを設立して日本市場に参入しましたが、2013年に提携が解消。エアアジア・ジャパンはバニラ・エアへと社名変更して運航を継続しました。
その後、エアアジアは2014年7月に新たなエアアジア・ジャパンを設立し、2017年10月29日に中部国際空港(セントレア)を拠点として運航を開始しました。
しかし、新型コロナの影響により2020年4月から全便が運休となり、同年12月5日にエアアジア・ジャパンは事業を廃止しました。現在、日本への便はエアアジアグループ内の他の航空会社が就航しています。1
AirAsiaのフライトやホテル料金検索は
AirAsia公式ページで
エアアジアの航空会社としての特徴は?
エアアジアは様々な特徴や独自のサービスも打ち出しています。この項目ではエアアジアにしかないサービスや特徴について解説します。
低価格な運賃
エアアジアの最大の特徴は、その低価格な運賃です。基本の運賃には必要最小限のサービスが含まれ、追加サービスは有料(機内食など)となっています。
旅行者は目的に合わせてサービスを選択でき、コストを抑えることができます。
広範囲の就航路線(180都市以上の路線表)
エアアジアグループは、アジアや太平洋地域を中心に180以上の目的地に就航(2025年12月現在)しています。
エアアジアが就航している国と都市をできる限り表記しました。ヌケモレや、かなり長いのはご容赦ください。
日本に就航しているエアアジア便
以下のエアアジア便が日本に就航しています。
2025年12月現在運休しているフライトもあります。実際にフライトを予約する際は、事前に該当都市間のフライト運行状況を、フライト検索にてご確認ください。
機内食、飲み物、ブランケットは有料
エアアジアの機内サービスは基本的に有料で、機内食、飲み物、ブランケットなどは追加料金で購入する仕組みになっています。
座席指定、荷物預けは有料
座席指定、手荷物預けは有料ですが、航空券予約時に一緒に予約するとお得になっています。
エアアジアではマイルの替わりにポイントプログラムが
エアアジアには、マイルではなく「エアアジアポイント」というポイントプログラムがあります。航空券の購入や提携企業の利用でポイントが貯まり、特典航空券や追加サービスと交換できます。
プレミアムフラットベッド

エアアジア独自のサービスとして、プレミアムフラットベッドが用意されています。
プレミアムフラットベッドは、エアアジアの長距離路線(東京~クアラルンプール線など)で提供されている、フルキャリアで言うところの「ビジネスクラス相当の座席」で、受託手荷物40kg分、機内食、優先搭乗等が無料となっています。
主な設備に、フルリクライニング(180度倒れるシート)、ヘッドレスト・フットレストが調節可能、枕、ブランケット、読書灯、電源を備えています。
プレミアムフラットベッドは、AirAsia MOVEのウェブサイトやアプリで予約できます。
頻繁なセール
エアアジアでは年に数回大規模なセールを行っています。最大で25%のセールが行われることもあります。対象フライトはすぐに売り切れてしまうため、対象フライトの予約開始日と同時に予約するのがベストです。
エアアジアのCAは制服が特徴的

エアアジアと言えば、CAの赤いタイトなシルエットの制服が印象的です。
エアアジアは他の航空会社と差別化するために、若々しいブランドイメージを前面に打ち出しています。CAの制服も「魅力的でエネルギッシュ」な印象を与えるようデザインされています。フレンドリーで親しみやすい接客を提供することも目的としています。
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エアアジアの世界的な評価について
エアアジアのようなLCCと聞くと、「安全なの?」という疑問が沸くかと思います。この項目ではエアアジアの評価や安全性について解説します。
エアアジアはLCC部門において世界的な賞を受賞
またエアアジアは、2023年の「ワールド・トラベル・アワード」において、「ワールド・リーディング・ローコスト・エアライン」賞を11年連続で受するなど、その品質と人気は世界的に認められています。2
エアアジアは世界一安全な航空会社の一社

エアアジアは国際的な安全基準を満たしており、一般的なLCCと同等以上の安全性を確保しています。
024年1月、エアアジアグループ(タイ・エアアジアXを含む)は、AirlineRatings.comの航空専門家により、「世界で最も安全なローコスト航空会社」の1社に選出されました。3
この評価は、航空会社の事故率、安全監査の結果、運航年数などを総合的に判断して決定されています。
エアアジアの事故率
エアアジアは安全性の高い運航を維持していますが、主な事故としては、2014年に発生したインドネシア・エアアジア8501便の墜落事故があります。この事故では、乗客乗員162名全員が犠牲となりました。4
その後エアアジアは安全対策を強化し、2024年に航空安全評価サイトAirlineRatings.comから最高評価の7つ星を再認定されています。この評価は、同社の安全性への取り組みが評価された結果です。
エアアジアの安全性は国際的にも認められている
また、エアアジアは定期的に安全監査を受けており、国際航空運送協会(IATA)の運航安全監査(IOSA)にも登録されています。これは、エアアジアが国際的に認められた安全基準を満たしていることを示しています。5
国際的な監査で満点を獲得
エアアジアは、航空業界で初となるサステナビリティ監査において満点の10点を獲得し、国際的な環境ランキングで最上位クラスにランクインしました。
評価は、機材の近代化、先端技術の導入、燃料効率化の取り組み、次世代燃料への投資、カーボンオフセット施策、サステナビリティ報告の透明性など、9つの基準に基づいて行われました。6
エアアジアの利用方法は?
1. 航空券の予約の仕方
エアアジアの航空券は、公式ウェブサイトやスマートフォンアプリ「AirAsia MOVE」から予約できます。
- セールやプロモーションをチェックしましょう
- 運賃の内訳を確認する(基本運賃、税金、手数料など)
- 追加サービス(手荷物、座席指定、機内食など)の必要性を検討する
2. チェックイン
エアアジアでは、オンラインチェックインを推奨しており、出発の14日前から1時間前まで可能です。空港でのチェックインは有料の場合があるので注意が必要です。
3. 手荷物
エアアジアの手荷物ルールは以下の通りです。
4. 座席指定
座席指定は有料サービスです。快適性を望む場合は、追加料金を支払って座席を選ぶことをおすすめします。
特に長距離便では、足元の広いホットシートや、フルフラットになるプレミアムフラットベッドも選択できます。座席について詳しい情報はこちらの、エアアジアの予約についての記事をご覧ください。
5. 機内食
エアアジアの機内食は「Santan」というブランド名で提供されており、アジア各国の料理を楽しむことができます。
機内食は事前予約することをおすすめします。事前予約すると割引価格で購入でき、また当日の売り切れを心配する必要がありません。
AirAsiaのフライトやホテル料金検索は
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エアアジアを上手に利用するコツは?

この項目では、エアアジアを上手に利用するコツ、お得に予約するタイミングについてご紹介します。
セールやプロモーションコードの発行をチェックする
エアアジアは頻繁にセールやプロモーションコードを発行しています。特に、5と0のつく日(5日、10日、15日など)にはポイントが5倍になるキャンペーンがあるので、要チェックです。
ビッグセールを利用する
ビッグセールは四半期に1度開催されるセールで、航空券を割引価格で販売するキャンペーンです。「AirAsia MOVEアプリ」で開催の情報を受け取ることができます。
必要なサービスだけを選択する
LCCの利点を活かすには、本当に必要なサービスだけを選ぶことが大切です。例えば、短い旅行なら受託手荷物なしで済ませるなど、工夫次第で費用を抑えられます。
遅延や欠航に備える
LCCは大手航空会社に比べて遅延や欠航のリスクが高いと言われています。重要な予定がある場合は、余裕を持ったスケジュールを組むことをおすすめします。
ファストパス(Fast Pass)を利用する
混雑時期には、優先チェックインや優先搭乗ができるファストパス(Fast Pass)の利用を検討しましょう。特に、クアラルンプール国際空港やバンコクの空港では、出入国審査の優先レーンも利用できて便利です。
長距離便はプレミアムフラットベッドの利用を検討
エアアジアXの長距離便では、ビジネスクラス相当のシート「プレミアムフラットベッド」の利用を検討してみましょう。フルフラットになるシートで快適に過ごせるだけでなく、優先チェックインや手荷物の優先取り扱いなど、様々な特典が付いています。
充電設備やコンセントが無いためモバイルバッテリーを用意
エアアジアの機内エンターテイメントは限られているので、スマートフォンにオフラインで利用できるエンタテインメントや、本などを用意しておくのがおすすめです。エアアジア機内での、オフラインでの過ごし方についてこちらをご覧ください。
2025年4月よりエアアジア全便で、モバイルバッテリーの使用は全面禁止となりました。モバイルバッテリーの機内持ち込みは今まで通り可能です(受託手荷物扱いは不可)。
機内は寒いため上着かブランケットを用意
機内は寒くなることが多いので、上着やブランケットを持参(借りた場合追加料金)することをおすすめします。
遅延や欠航に備え、旅行保険に加入
LCCを利用する際は、旅行保険への加入を強くおすすめします。遅延や欠航、手荷物の紛失などのトラブルに備えることができます。エアアジアでは旅行保険の取り扱いがあります。詳しくはエアアジアの公式サイトをご覧ください。
エアアジアの今後の課題について

エアアジアは価格が安く多くの利点がある一方、いくつかの課題も抱えています。エアアジアを利用する利用者側の視点での、よくある問題を解説します。
遅延率や欠航率が高い
LCCの特性上、遅延率や欠航率が比較的多い(マレーシアエアアジアの定時運航率67%)という指摘があり、これは、機材回転率を上げるためのタイトなスケジュールが一因とされています。7
カスタマーサポートの質
問題が発生した際のカスタマーサポートの質に関して、改善の余地があるという声も聞かれます。実際、カスタマーサポートに連絡がつながることは比較的少ないと感じています。
追加料金の透明性
基本運賃は安くても、オプションの購入・空港税・クレジットカード支払い時の手数料をすべて含めると、追加サービスを含めると高額になることがあります。
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エアアジアの今後の展望について

エアアジアでは、今後に向けて様々な取り組みがされています。
全世界展開
エアアジアは東南アジアを世界的なローコスト・メガハブとして、さらに強化する体制を整えています。エアアジアは今後、アジアを中心に世界各地を結ぶ航空ネットワークの構築を進めていくとしています。8
デジタル化の推進
全機をナローボディ機として運用し、業務の簡素化とコスト削減を図る計画です。9
エアアジアの特色を理解してお得に利用しよう
エアアジアは、低価格な運賃と広いネットワークで、多くの人に旅行の機会を提供してきました。大手航空会社と比べると機内サービスや快適性では劣る面もありますが、コストパフォーマンスの高さは群を抜いています。
エアアジアを上手に利用するには、自分の求める物を把握し、必要なサービスだけを選択することが重要です。
早期予約やセールの活用、ポイントプログラムの利用など、賢い予約方法を心がけることで、さらにお得に利用することができます。エアアジアを利用する際は、単に安さだけを追求するのではなく、自分の旅のスタイルに合わせた利用が大切です。
- https://support.airasia.com/s/article/AirAsia-Japan-Announcement?language=ja ↩︎
- https://newsroom.airasia.com/news/airasia-sets-a-global-benchmark-for-low-cost-carriers-at-the-world-travel-awards-2024-jpns#gsc.tab=0 ↩︎
- https://www.airlineratings.com/articles/airasia-group-recertified-seven-star-for-safety ↩︎
- https://www.traicy.com/posts/2015120125980/ ↩︎
- https://newsroom.airasia.com/news/2020/2/25/airasia-thailand-completes-iata-operational-safety-audit-iosa#gsc.tab=0 ↩︎
- https://newsroom.airasia.com/news/airasia-achieves-perfect-10-in-landmark-global-environmental-audit-jpns#gsc.tab=0 ↩︎
- https://nextflyapp.com/news/airline/247-malaysia-airasia-ak-november-2025-flight-statistics-report-flight-volume-on-time-performance-cancellations ↩︎
- https://www.thaich.net/news/20251101je.htm ↩︎
- https://sky-budget.com/2025/11/03/airasia-long-term-fleet-strategy/ ↩︎